兄さんはどう思う~?
「あんな、兄さん、聴きたいことあるんや」
「なんや、何でも言うてみ」
「あの子のことや、オバチャンがチロとか名前つけて
いつも部屋入って、チロ、チロて言うてるのに
チロも、チロのお母さんも、
オバチャンに、姿見せんと、隠れているんやて。
けど、ウンコは、ちゃんとして、
えさ箱も、空っぽになってるんやて。
知ってたぁ~?」
「そうや、部屋の隅で、隠れておる。
サンルームに出て来ても
わしや、オバチャンの気配がしたら
隠れよるわ。
オバチャン、奮発して、美味しいキャットフードを
ようけ買うてきてるのになぁ。
まぁ、おかげで、わしらもそのおこぼれが
もらえるちゅうもんや。
まだまだ人間に慣れへんにゃ
わしらもノラやったけど、あの親子は、筋金入りや
人間に媚びよらへん、偉いにゃ」
「ふ~ん、そうか・・・ ・・・」
あの子の匂いがするにゃ~。