留守番
今日はな、いっつも朝寝坊のオバチャンが
えらい早う起きしているんや。
こういう時は、オバチャン何処かへ出かけるんや。
また、ワテら、留守番っか・・・。
なんやようわからんけど、
オバチャンは、
東海道とか言うとこ歩いているんやて。
そのずっと前は、琵琶湖ちゅう大きな湖を、一周したんやて。
他にも、どこやら国道を歩いていたけど、
いっつも、そういう時は、朝、早うから、夜遅うまで
ワテと兄サンで、長いこと留守番や。
留守番は、いやや、
早う帰って来て、抱っこして欲しいねん。
昼間は、兄さんに、ベチャ~と甘えるんやけど
兄サン、迷惑そうやなぁ。
夜になったら、なんや、寒むうなって
ウンコ、床に落として、こすりつけてしもうたわ。
ちょっと哀しかったけど、
オバチャンが、帰って来て
「コバン、髭に何つけてるんや」と言うて、
柔らかい布で拭いてくれたん、ウンコやってん。
いやぁ~ん、恥ずかしいわ~。
けど、オバチャンは、何も言わんと、
床を拭いて、きれいにしてくれはった。
オバチャン、ええとこあるやん。