オバチャンが・・・
ワテの大好きなオバチャンが
ここのとこ、ずっとオカシイねんわ。
夜も一緒に寝てくれへんし、
いつもと違う部屋で、ワテら入れてくれへん。
なんでなん??
オバチャン、どうしたん??
兄さんは、どう思う??
「コバン、よー聴きや
オバチャンは、胃ガンやで
ステージⅢって言うんやで」
それなんじゃ?
美味しいもんか?
「アホか、おまえは~
オバチャンは、病気なんや
この頃、オバチャン、へんな帽子かぶってるやろう」
抗癌剤ちゅうもんで
頭の毛がぬけるんや
もうすぐしたら
オバチャン、病院に行って、帰ってきいひんで」
なんやそれ、ワテにはわからんわ。
ワテら、どないなるん~
「留守番や」
えっ、そんな殺生な~~
確かに、オバチャン、近頃抱っこもしてくれへんし・・・
ほなら、この家に来る優しいマダムに、抱っこしてもらおう
なぁ、抱っこして~
わぁ~い、抱っこしてくれたで。
あっ、この人、オッサンやった、
まぁ、抱っこしてくれたら、誰でもええわ。
けど、やっぱりネーチャンがええなぁ
ほなら、このネーチャンに。
わぁ~い、わぁ~い、
じゃ^^このネーチャンにも、おんぶしてもらおう
このネーチャンにも
抱っこして~
「ふん、なんや、コバンは、
人間にばっかり甘えて、イヤな奴や」
ワシは、オバチャンの膝がええわ、
落ち着くにゃ~
あっ、兄さん、オバチャンを独り占めしとるわ
アカン、アカン、オバチャンは、ワテのオバチャンやで
オバチャンは、誰にもわたさへんで。
オバチャン、病院行くんか、帰って来ひんのか?
ワテ、どないなるんや
今は、何にも考えとこ。
なるようになるやろう。